木の値段

11月2日「とかちの林業 魅力体感ツアー」に参加してきました。

苗畑から高性能林業機械による伐倒、玉切りまで、木材生産の流れを追いながら林業の現場を訪問するというもの。現場の方たちの話を聞いたり、枝払いや間伐作業を体験したりと盛りだくさんな内容でした。

「この木が1本いくらだと思いますか?」(林業会社の方)

「・・・・・・・」(ツアー参加者一同)

「逆に1本いくらだったら買っていただけますか?」(林業会社の方)

「・・・・・・・」(ツアー参加者一同)

ツアーで一番印象に残った話。

値段がまったく思い浮かびませんでした。

樹齢45年超、樹高20m超の木から長さ約3.1mの丸太が3本とれるそうですが、その1本の値段は1,000円で出荷されているとのこと。参加者一同沈黙。そのだれもが、これではやっていけないと思ったに違いありません。

どこから手を付けてよいかわからないという林業の実状について、情報としては知っていましたが、まさにその現場に立ち会った瞬間でした。

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高性能林業機械ハーベスターで伐倒されたばかりの樹齢45年超、樹高20m超のカラマツ。

2019年11月8日

十勝の製材所

瀬上製材所

北海道中川郡幕別町にある瀬上製材所を訪問しました。

十勝のカラマツを無垢の建築用製材として加工することに力を注いでいる製材所です。

カラマツは杉、ヒノキに比べ、ねじれ、反り、割れが大きく、無垢の製材として使うことは敬遠され、主に集成材やパレット材として使われてきたそうです。しかし、現在、道総研がコアドライと呼ばれる乾燥方法を開発したことで、建築用製材として利用しやすい材木を生産することが可能になったといいます。さらに、こちらの製材所では含水率を変えた自社ブランドの製材も生産しています。

北海道も北米のツーバイフォー材、あるいは集成材がほとんどということですが、自分たちで植え、育てた木で家をつくる。身近な材料を工夫して使う。家づくりとはそういうものだったはずと、あらためて原点を確認しました。

2019年4月24日