構造スリットとサッシ

ー東大井の共同住宅ー

2025年10月18日

構造スリットとは、地震時に構造体の一部に応力が集中して壊れないよう、躯体に設けられた隙間(スリット)のことです。(この建物では、ほとんどのスリット巾が20mm)この隙間は地震の時には広がったり、狭まったりして動きます。この動きの影響を受ける部位にサッシを設ける場合は、その影響によってサッシが壊れないように、あるいは、その周囲の躯体が壊れないようにしなくてはなりません。これが、意外と難しく、手間がかかる。その実例がこちら。写真で説明しようと、書き込んでみたのですが、んん?、分かりにくいですね。でも、是非、なんとか読み取ってほしい。つまりは、掃き出し窓と両側の壁は床から浮いた状態になっていて、地震のときには一体で水平方向に動くようなつくりになってます。

掃出しAWの構造スリット(水平)対応

これは防火設備の場合で、非防火の場合はまた、別の方法を採ります。その他、スチールドアやステンレスドアなども含めると、この建物だけで、6種類の方法で構造スリットに対応しています。