実大実験@北海道能開大

―製材所社屋を建てる―

2020年11月6日~7日

自分たちの使っている、あるいは作っている、道産材のことを知ろうと、大工の木村さんを中心に有志が集まり、北海道職業能力開発大学校で実大実験を行いました。大工、製材、家具、設計、行政など幅広い分野から参加があり、大工塾OBの大工2名の参加もありました。

試験の種類は長ホゾ込栓の柱脚引抜試験のみ。樹種や乾燥方法の違いによって、強度や壊れ方がどのように違うか見てみようというもの。樹種は土台をカラマツ。柱はカラマツ、エゾマツ、道南スギの3種類。柱の乾燥方法を変え、7種類の試験体を各5体ずつ、総計35体を実施しました。

実際に壊れていく様子を目の当たりにして、皆さんそれぞれに、「作り、壊し、考え、また作る」のサイクルにスイッチが入った様子でした。これから建てられる新しい社屋にもスイッチが入りました。楽しみです。

伐採候補地を見に

―製材所社屋を建てる―

2020年10月19日

北海道・十勝にある製材所の社屋を建て替える計画がはじまりました。

社有林から伐り出したカラマツを構造材に使うため、候補となる伐採地を製材所の社長さんの案内で、大工さんと3人で見てまわりました。

カラマツ、トドマツ、ストローブマツ、雑木など、樹種ごとに地形図を色分けしてひと目でわかるようにしてあります。針葉樹だけでなく、広葉樹を主としたエリアもあります。

このカラマツは樹齢48年。十勝の主要な造林樹種はカラマツです。

夕方、雪虫がフワフワ飛んでいました。冬はもうすぐそこまで来ています。伐採は冬に行い、春になったら山から出すそうです。今回は「皆伐」ではなく、伐採する木を選びながら行う「択伐」を予定しています。

木の値段

11月2日「とかちの林業 魅力体感ツアー」に参加してきました。

苗畑から高性能林業機械による伐倒、玉切りまで、木材生産の流れを追いながら林業の現場を訪問するというもの。現場の方たちの話を聞いたり、枝払いや間伐作業を体験したりと盛りだくさんな内容でした。

「この木が1本いくらだと思いますか?」(林業会社の方)

「・・・・・・・」(ツアー参加者一同)

「逆に1本いくらだったら買っていただけますか?」(林業会社の方)

「・・・・・・・」(ツアー参加者一同)

ツアーで一番印象に残った話。

値段がまったく思い浮かびませんでした。

樹齢45年超、樹高20m超の木から長さ約3.1mの丸太が3本とれるそうですが、その1本の値段は1,000円で出荷されているとのこと。参加者一同沈黙。そのだれもが、これではやっていけないと思ったに違いありません。

どこから手を付けてよいかわからないという林業の実状について、情報としては知っていましたが、まさにその現場に立ち会った瞬間でした。

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高性能林業機械ハーベスターで伐倒されたばかりの樹齢45年超、樹高20m超のカラマツ。

2019年11月8日

十勝の製材所

瀬上製材所

北海道中川郡幕別町にある瀬上製材所を訪問しました。

十勝のカラマツを無垢の建築用製材として加工することに力を注いでいる製材所です。

カラマツは杉、ヒノキに比べ、ねじれ、反り、割れが大きく、無垢の製材として使うことは敬遠され、主に集成材やパレット材として使われてきたそうです。しかし、現在、道総研がコアドライと呼ばれる乾燥方法を開発したことで、建築用製材として利用しやすい材木を生産することが可能になったといいます。さらに、こちらの製材所では含水率を変えた自社ブランドの製材も生産しています。

北海道も北米のツーバイフォー材、あるいは集成材がほとんどということですが、自分たちで植え、育てた木で家をつくる。身近な材料を工夫して使う。家づくりとはそういうものだったはずと、あらためて原点を確認しました。

2019年4月24日