断熱材をつくる

ー製材所社屋を建てる@十勝ー

2021年9月30日

新社屋で使われる断熱材は、自社製造のチップからつくります。

こちらはチップ工場の様子。以前、新社屋に使う外壁材について書いたときにも登場しました。

実際にチップになるとこんな具合になります。

これを苫小牧にあるウッドファイバー社の工場へ運んで繊維状に加工したのがこちら。

この繊維を成型して断熱材にすると、こうなります。

新社屋ではこの断熱材を外壁、屋根に入れます。ウッドファイバーの性能面での特徴は調湿性、吸放湿性、蓄熱性が高く、室内気候の変動を少なくできること。そして、原料に木という再生可能な資源を使っていること、製造時の環境負荷が比較的小さいことが挙げられます。木に由来する断熱材。しかも自社のチップを使ってつくるとは、まさに製材所に相応しい選択ですね。

こちらも、いよいよ。

ー製材所社屋を建てる@十勝ー

2021年7月29日

地鎮祭が執り行われました。いよいよ着工。まずは基礎をつくるところから。

作業場には製材を終えたカラマツの柱や梁が並んでいました。尺梁と六寸角の柱が芯持ち材、それ以外は芯去り材。色味、艶、触れた感じ、乾燥の具合。じっと見てると、あの山からここまできたのかあと思わずにはいられません。

柱の木口には、プレーナー掛け(修正挽き)する前に大工が読みとった木の癖が記録されています。プレーナー掛けをして癖をとったあとも同じように動くので、この情報を頭に入れながら、一本一本、どこにどれを使うか考え、番付を振っていくそうです。

外壁について

ー製材所社屋を建てる@十勝ー

2021年4月27日

これは製材所内にあるチップ工場の様子です。

山から出てきた原木が土場に置かれています。種類も太さもいろいろな雑木が混ぜこぜですが、よく見ると、右奥のほうに結構な太さの広葉樹もあります。原木を粉砕してつくられるチップは、製紙原料やバイオマス発電などに利用され、その利用は比較的短命なものです。特にバイオマス発電の燃料は燃やしてしまえばそれでオシマイなので、本来、間伐材の利用を前提にしていたはずですが、実状は、大径木も含め、十把ひとからげで山から出てきて、チップに製造されているのは全国的に特別なことではないようです。

雑木の山を、宝の山に。

「これを毎日見ていると、感覚がおかしくなる。」木下林業の木下さんは言います。原木に見合う、価値のある使い方を模索し、いまでは壁材や床材を製造しています。簡単そうですが、流通の大勢と異なることを単独で実行するのは、言うは易し、行うは難し、です。

ならばと、大工の木村さんと私は広葉樹(ナラ)を外壁に使うことを提案しました。現在、そのための準備が進められています。張り方は目板張り。板巾は3種類のランダム。木下さんが作ってくれたサンプルを見ながらひとつひとつ確認をしています。

こちらが、外壁用の板をとる原木たち。

風雪に耐え、経年変化を積み重ねた外壁の姿を想像すると、楽しみで仕方がありません。